■■ wind songs |
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4月桜の頃、朝は冷たい空気が残る日も、お昼すぎから夕方にかけては、ぼんやりとした暖かさが感じられてくる。ほどなく緑の風が薫り、それは光の季節の中に消え去っていく。 「惜春」という言葉が浮かぶ−この季節が日本の風土の中でも特別な感慨をもって考えられてきた表れだろうか。 「春の風」で思う合唱曲を一つ。Richard Kidds作曲「Wind Songs」。歌詞は、さまざまな言語による"風"のリレー。次々に渡されていく風のバトン。やがて「風の星-地球」があらわれる。
美しい、風の詩をもう一つ。
さわやかな、しかし熱い心を内にもつ風か。この歌を教えてくれた物静かな友人のNさんは、そんな風になって、ある日極東の小さな島から大陸を渡っていった。 |
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■みちしるべ 評伝 川上澄生 / 小林 利延 (2004年、下野新聞)
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