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World Youth Choir 2006 in Italy
世界青少年合唱団2006
2006年7月7日〜7月31日
ヨーロッパの風に吹かれて 麻山皓太(千葉県)
僕はWYCというものについて詳しくは知らなかった。受けるきっかけというのも人伝えに聞いて少し興味がわいたからだった。それだけだった。
だが、今では僕の体の成分の半分がワールドユースでの経験でできているような感覚でいる。
とにかくメンバーは全員歌が大好きだった。踊りが大好きだった。とにかく生き生きとしていた。
毎日本当に夢のようだった。お互いの日常について話をし、恋人の話をし、夢の話をし。
そしてリハーサルではまったく力はいらなかった。響きに身を任せる。合唱をするという感覚を生まれて初めて味わった。
毎日のリハーサルや演奏会はとてもとても素晴らしいものであったが、特に感動したのはグンナーの音楽だった。
彼は一見すると「森のおじいさん」という感じで、失礼かもしれないがまったく指揮者には見えなかった。しかし、いったん指導が始まると独特のテンポと丁寧な語り口でメンバーの気持ちを引き付けていく。彼のレッスンは本当に不思議で、突然クラスターを作らせたり、さまざまなスウェーデンなどの民謡やリズム音楽のようなものを歌わせたり。「何でこんなことやらせるのだろう?」と思ったが、結局それらをすべて合わせて一つの曲にしてしまった。本当に驚いた。
彼は大樹のような人だった。彼から出てくる音楽は本当に優しかった。すべての辛さや悲しさを味わった人から出る本当の優しさ、豊かさだと感じた。
ワールドユースで出会った人たちはみな素晴らしい人たちだった。とても優しかったし、愉快だったし、真剣だったし、夢をしっかり持っていた。マネージャーは誰よりも高い志を持って仕事をしていた。文化や言葉の違いはあれど、やはり音楽でつながった絆は強かった。歌が、音楽がなければここまでは仲良くなっていないだろう。なぜなら自分は本当に拙い英語しか話せなかったのだから。
日本に帰ってきて強く思ったことは、WYCを夢の合唱団で終わらせてはいけないということだ。世界ではまだ争いが続いている。そこには友人たちの国や民族も含まれている。今までは人ごとのように見ていたニュースも今は穏やかな気持ちでは見ていられない。悲しいことだが現実に世界中の人が肩を組んで歌い合うというのはやはりとても難しいことなのだろう。WYCが歌い続けなければならない意義は、よりうまくとか、より前衛的にではなく、世界各国の若者が一緒に生き生きと歌っている、という所にあるというのを強く再認識した。
この合唱団に参加し、今では自分には世界の状況に対して何らかの責任があるように思っている。この気持ちと、WYCに携わった方々への深い感謝の気持ちを持って、今後の日々を注意深く生きていこうと思う。麻山皓太 あさやま・こうた 21歳。福島県立安積高校卒。現在、千葉大学工学部に在籍し、副学生指揮者として活躍している。
World Youth Choir 2006
This summer session started in Villa Cagnola, Gazzada-Varese- Italy on July 9th. Peter Broadbent (Great Britain) and Gunnar Eriksson (Sweden) are working hard with 74 singers coming from 30 countries. The concert tour will bring them through Italy, Switzerland, France, Belgium and Germany. Have a look at the concert programme and join us for a memorable evening !
Programme
First part: cond. Peter Broadbent
A cappella Music from 19th and 20th century
Sergei Rachmaninov: Sacred Concerto
Giuseppe Verdi: O Padre Nostro
Ingvar Lidholm: Cantico del Sole
John Rutter: Hymn to the Creator of Light
John Tavener: Song for Athene
Tarik O'Regan: Gratias TibiSecond part: cond. Gunnar Eriksson
Per Norgard: Fruhling ist wiedergekommen
Lars Jansson - arr.G.Eriksson: To the mothers in Brasil
Leo Brouwer: Son Mercedes
Roberto Valera: Ire a Santiago
Lars Gullin - arr.G.Eriksson: I'v seen
Fredrik Lundin - arr.G.Eriksson:What if
Evert Taube - arr.G.Eriksson:Sa lange skutan kan ga
Gunner Eriksson(improvisation)
Har ligger yorden
Isn'she lovery
Conzone popolare norvegese - arr.G.Eriksson: Gyendines badnlat
Concert Tour
JUL 13 : Public rehearsal with Peter Broadbent
JUL 14 : Public rehearsal with Gunnar Eriksson
JUL 15 : 15 min concert within the Villa Cagnola season (Academia Bizantina)
JUL 16 : 15 min concert at Sanctuario del Sacro Monte di Varese
JUL 17 : Meeting with choirs and small concert at Liceo Musicale di Varese
JUL 18 : Meeting with USCI Varese ans small concert in Gallarate
JUL 20 : Teatro Apollonio, Varese, Italy
JUL 21 : Basilica di San Abbondio, Como, Italy
JUL 22 : Lecco, Lombardie, Italy
JUL 23 : Collegiata di San Lorenzo, Chiavena, Italy
JUL 24 : Cultural Center, Gossau, Switzerland
JUL 25 : Nancy, France
JUL 28 : Rochefort, Castle of Rochefort, Belgium
JUL 29 : Church St Loup, Namur, Belgium
JUL 30 : Festival Europa Cantat Mainz, Germany
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