世界青少年合唱団(WYC)とは/World Youth Choir
世界青少年合唱団(World Youth Choir = WYC)は、国際合唱連合(IFCM)、ヨーロッパ合唱連盟(ECA-EC)、青少年音楽国際連合(FIJM)がパートナーシップを組んで組織したWYC財団が主催する世界規模の合唱音楽プロジェクトです。
世界30ヶを超える国と地域から18歳〜26歳の若い歌手が集まり合唱団を編成します。この合唱団は、今日存在する合唱団の中でも特にその創り出す音楽の独自性、重要性において実力と共に大変高い評価を得ています。
WYCのWEBサイト(英文)
WYC
WYCのYouTubeチャンネル YouTube
世界青少年合唱団(WYC)2025 スペイン・フランスで開催
次回2025セッションは、スペイン・カタルーニャでリハーサルキャンプののち、バルセロナ、マドリード、アルカラ・デ・エナーレスなどスペイン各都市のほか、フランスのプラード・カザルス音楽祭、ヴェゾン・ラ・ロメーヌ合唱祭でコンサートツアーを行ないます。
■主 催:ワールド・ユース・クワイア財団(WYCF)
■後 援:JMインターナショナル、ヨーロッパ合唱連盟(ECA)、国際合唱連合(IFCM)
■期 間:2025年7月13日(日)〜8月1日(金)
■開催地:
リハーサルキャンプ:カタルーニャ(スペイン)
コンサートツアー:スペイン、フランス
■指揮者:Daniel Reuss(指揮者/ドイツ)
カペラアムステルダム芸術監督。ロッテルダム音楽院でバーレント・シューマンに師事。2008年〜2013年エストニアフィルハーモニー室内合唱団の芸術監督/首席指揮者、2003年〜2006年ベルリンのRIASカンマーコア首席指揮者。RIASと録音したCDは、Preis
der Deutsche Schallplattenkritik、Echo
Award、Diapason d'Or、Choc
du Monde de la Musiqueなど、さまざまな賞を受賞している。ベルリン高等音楽院、ムジーク・ファブリーク、シャロウン・アンサンブル、オランダ放送室内フィルハーモニー管弦楽団など、ヨーロッパ各地で室内アンサンブルやオーケストラの指揮者として招かれている。2015年からアンサンブル・ヴォーカル・ローザンヌ首席指揮者。 |
■演奏曲:Vaughan-Williams, Vasks, Ligeti, Schnittke, Martin など
募集概要
■募集人数:64名程度
■応募資格:
○2025年7月1日現在、18歳から26歳で、合唱に対する熱意があり経験豊富な歌い手
○基礎的または音楽的な教育を受けていること
○歌唱技術と社会的なスキルを向上させることができること
○様々な友人や文化を受け入れ、一緒に過ごし学ぶことができること
■開催組織の負担費用。
○開催国到着時から出発までの宿泊、移動手段、食事
■参加者の負担費用
○参加費
○往復渡航費
○ビザや生命保険、旅行保険等の費用
○その他現地でかかる費用
■参 加
費:100ユーロ(最終オーディションに合格した後に支払い)
※参加者は、国際合唱連合(IFCM)の会員資格が1年間無料で付与されます。
■使用言語:英語(中級程度の英語能力が必要)
全日本合唱連盟が実施する国内オーディションについて =終了しました=
全日本合唱連盟は、WYC
2025セッションの国内事前オーディションを実施します。これは、国内オーディションで合格した方を、WYCが行う最終オーディションに推薦する仕組みです。
※国内オーディションに合格しただけでは、WYCの正式メンバーに選ばれたことにはなりませんのでご注意ください。
※過去にWYCセッションに参加した方は、WYCが実施するオーディションに直接応募することができます。
■国内事前オーディションの詳細は以下の通りです。
◇選抜方式:オンライン音源審査(応募者から提出された録音データを審査します)
※実地でのオーディションは行いません
◇審 査
員:全日本合唱連盟 国際委員会の委員から2名
◇応募書類:
@声域テスト:「あ」「お」などの開口母音により、長音階で可能な音高まで上昇ならびに下降してください。長さは1分20秒以内、無伴奏で行ってください。
A課題曲 :ブラームス「Warum ist das Licht gegeben
dem Mühseligen?」の冒頭から四角Aまでをそれぞれ自分のパートで歌ってください。(複数の声部に申込みをする場合はそれぞれのパートの録音を用意してください。)
応募者が歌っている以外のパートをピアノで弾いても構いません。このとき、応募者が歌っているパートを弾いてはいけません。
※課題曲の楽譜は、別掲のリンクからダウンロードしてください。
B視唱課題 :初見の楽譜を10分間読んだ後、実際に歌う課題です。課題の実施補助者(ご自身が習っている先生や合唱団の指揮者が望ましい)を探した上で録音を行ってください。
【重要!】視唱課題の楽譜と実施方法を記載したPDFファイルを実施補助者にお送りいたしますので、末尾の問い合わせ先に、実施補助者の【お名前・メールアドレス・電話番号】をご連絡ください。
C実施報告書:同じく実施補助者の方にお送りいたしますので、記入済みのものをスキャン等でPDFにした上で提出してください。
D自由曲:あなたの声量や音域を示すことができるアリアまたはリートを1曲用意して歌ってください。選曲は自由です。(レチタティーヴォは不可。)長さは2分以内です。
※以上@〜B、Dの録音は、高音質のmp3形式でご送付ください。
E申込書:申込書 兼
履歴書(英文)を記入してください。
※申込書は、別掲のリンクからダウンロードしてください。
F顔写真:ご自身の顔がしっかりと写っているカラー写真を1枚用意し、JPEGファイルでご送付ください。
Gパスポート:ご自身のパスポートのカラースキャンを用意し、JPEGファイルでご送付ください。
■送 付 先:以上8点を、international@jcanet.or.jp まで、メールに直接添付するか、ストレージサービスを利用の上、全日本合唱連盟事務局
WYCオーディション係 までご送付ください。メールでの送付が難しい方は、以下の住所までCD-ROM等で郵送ください。
〒104-8011
東京都中央区築地5-3-2 朝日新聞東京本社内
全日本合唱連盟事務局 WYCオーディション係
■期 限:2024年12月2日(月)〜12月10日(火)必着
■審査結果:国内オーディションの結果は12月下旬頃に発表いたします。国内オーディションに合格された方は、全日本合唱連盟がWYCの最終オーディションに推薦いたします。WYC2025セッションの最終合格メンバーは、2月末頃に発表される予定です。
世界青少年合唱団(WYC)のあゆみ
沿革
1987年 IFCMの総会にて世界合唱団を作る可能性の研究をスウェーデンに要請。
1989年 スウェーデン・アービカにて最初のWYC諸会議。JMとIFCMが、プロジェクトを共同で組織し運営する可能性を研究。同年、Eric Ericson (エリク・エリクソン/スウェーデン)、Stefan Sköld (ステファン・ショールド/スウェーデン)の指揮で、スウェーデン国内をツアー。
1990年 ベルギーで開催。ストックホルムでの世界合唱シンポジウムを含むヨーロッパ各地をツアー。Frieder Bernius (フリーダー・ベルニウス/ドイツ)、Ward
Swingle (ワード・スィングル/米国)、Robert Janssens (ロバート・ヤンセンス/ベルギー)の指揮。
プロジェクトの成功を確かなものにするためにJMとIFCMが正式にパートナーシップを結び、世界委員を任命した。世界合唱センター(ベルギー・ナミュール市)がWYC事務局となる。
1991年 ハンガリーで開催。ハンガリーJMとコダーイ音楽研究所が主催。ケチケメートでリハーサル・キャンプし、コダーイ・セミナー・コンサートに出演。Fred
Sjöberg (フレッド・ショーベリ/スウェーデン)、Frieder Bernius (フリーダー・ベルニウス/ドイツ)の指揮でハンガリー、チェコ、オランダ、ベルギーをツアー。
1992年 スペインで開催。スペイン国王列席のバルセロナ・オリンピックのガラ・コンサートを含む各地でコンサートツアー。Eduardo
Mata (エドゥアルド・マータ/メキシコ)指揮によるJM世界青少年管弦楽団と共演。ア・カペラプログラムはTonu
Kaljuste (トヌ・カリュステ/エストニア)が指揮。
1993年 94年冬季オリンピック文化プログラムとしてノルウェーのリレハンメルで開催。世界青少年管弦楽団と共演。Michael Brewer (マイケル・ブリューワー/英国)の指揮でノルウェー、ドイツ、オランダをツアー。
1994年 ウルグアイで開催。Robert Sund (ロバート・スント/スウェーデン)の指揮でウルグアイ、アルゼンチンをツアー。
1995年 カナダで開催。Frieder Bernius (フリーダー・ベルニウス/ドイツ)、Albert McNeil (アルバート・マックニール/米国)の指揮でカナダ各地をツアー。
1996年 エストニアで開催。Eri Klaas (エリ・クラス/エストニア)指揮のエストニア国立管弦楽団とヴェルディのレクイエムを共演。Jonathan
Velasco (ジョナサン・ヴェラスコ/フィリピン)の指揮で、ラトビア、フィンランド、スウェーデンをツアー。〈7月25日〜8月17日〉
1997年 アジアで初めての日本開催。浜松市でキャンプ。浜松・名古屋・長野・京都・広島・岩国・一関・東京の各地をツアー。指揮者にはRobert Sund
(ロバート・スント/スウェーデン)、田中信昭(Nobuaki Tanaka/日本)。〈7月22日〜8月20日〉
1998年 台湾で開催。André Thomas (アンドレ・トーマス/米国)の指揮で台湾とフィリピンをツアー。世界ユースオーケストラと協演。〈7月24日〜8月16日〉
1999年 スロベニアで開催。Frieder Bernius (フリーダー・ベルニウス/ドイツ)、Gary Graden (ゲリー・グラデン/スウェーデン)の指揮でスロベニア、クロアチア、オーストリア、ドイツをツアー。〈7月19日〜8月17日〉
2000年 スペインで開催。Peter Erdei (ペーテル・エルデイ/ハンガリー)、Paul Smith (ポール・スミス/米国)の指揮でスペイン各地をツアー。〈7月16日〜8月10日〉
2001年 ヴェネズエラで開催。Filipe Izcary (フィリペ・イズカライ/ベネズエラ)、Anton Armstrong (アントン・アームストロング/米国)の指揮で、ベネズエラと米・フロリダ州をツアー。〈7月19日〜8月14日〉
2002年 アメリカで開催。Tonu Kaljuste (トヌ・カリュステ/エストニア)の指揮で、イリノイ、ミシガン、ウィスコンシンの各州をツアー後、ミネアポリスで行なわれた《第6回世界合唱シンポジウム》に出演。〈7月19日〜8月11日〉
2003年 スイスで開催。Maria Guinand (マリア・ギナンド/ベネズエラ)、Johannes Prinz (ヨハネス・プリンツ/オーストリア)の指揮で、オーストリア、スロベニア、スイスをツアー。〈7月11日〜8月8日〉
2004年 韓国で開催。Georg Grün (ゲオルク・グリュン/ドイツ)、Anthony Leach (アンソニー・リーチ/米国)の指揮。韓国各地をツアー。和歌山公演も実施。〈7月26日〜8月17日〉
2005年 イスラエルで開催。Aharon Harlap (アーロン・ハーラップ/カナダ・イスラエル)、Fred Sjöberg (フレッド・ショーベリ/スウェーデン)の指揮。〈7月4日〜7月24日〉
2006年 イタリアで開催。Peter Broadbent (ピーター・ブロードベント/英国)、Gunnar Eriksson (グンナー・エリクソン/スウェーデン)の指揮
。イタリア、スイス、フランス、ベルギー、ドイツをツアー。《ヨーロッパ・カンタート2006》に出演。〈7月7日〜7月31日〉
2007年 南アフリカ共和国で開催。Peter Dijkstra (ペーター・ダイクストラ/オランダ)、Sidumo Jacobs (シドモ・ジャイコブス/南アフリカ)の指揮。南アフリカ共和国とナミビアをツアー。<7月9日〜8月4日>
2008年 香港・中国で開催。Steve Zegree (スティーヴ・ジグリー/米国)、Hak Won Yoon (ハクウォン・ユン/韓国)の指揮。香港、広州、上海、マカオをツアー。〈7月14日〜8月11日〉
2009年 ベルギーで開催。Johan Duijck (ヨハン・デュイック/ベルギー)、Ana María Raga (アナ・マリア・ラーガ/ベネズエラ)の指揮。ベルギー、オランダ、フランス、ドイツをツアー。〈7月8日〜8月1日〉
2010年 スペイン(カナリア諸島・本土)で開催。Ragnar Rasmussen (ラグナー・ラスムセン /ノルウェー)、Josep Vila
i Casañas (ジュセプ·ビラ・イ・カサニャス/スペイン)指揮。〈7月5日〜7月29日〉
2011年 夏セッションは開催中止。12月11日にオスロで開かれた『ノーベル平和賞コンサート』に出演。指揮はGrete Pedersen (グレーテ・ペダーシェン/ノルウェー)。
2012年 キプロス共和国で開催。Cecilia Rydinger Alin (シシーリア・リューディンゲル・アリーン/スウェーデン)指揮。後半はAyis
Ioannides (アイイス・イオンアニデス/キプロス)の指揮でキプロス青少年管弦楽団と共演。<8月7日〜9月1日>
2013年〜2015年 なし
2016年 ドイツで開催。キャンプ地はヴァイカースハイム。コンサートツアーはヴァイカースハイムを皮切りに、ローマンシュホルン、マインツ、コッヘム、ブリュッセル、ボン、ヴォルフェンビュッテルで開催した。指揮はFilippo
Maria Bressan (フィリッポ・マリーア・ブレッサン/イタリア)。オール・ア・カペラ・プログラム<7月13日〜7月31日>
2017年 ハンガリー、セルビア、ボスニア・ヘルツェゴビナ、クロアチア、スロベニア
指揮:Zoltán Pad (ハンガリー)
、Ken Wakia(ケニア) <7月4日〜7月24日>
2018年 内モンゴル、中国
指揮:Helene
Stureborg(スウェーデン)、Jonathan Velasco(フィリピン)<7月4日〜7月25日>
2019年 フランス、ポルトガル
指揮:Josep Vila i Casañas(スペイン)<7月14日〜8月4日>
2020年〜2022年 なし
2023年 旧団員セッション クロアチア、スロベニア、ハンガリー
指揮:Zoltán Pad
(ハンガリー) 、Petra Grassi(イタリア)、ゲストコンダクター:Sebastjan
Vhrovnik(スロベニア)<6月3日〜12日>
2024年 旧団員セッション カナダ
指揮:Cecilia
Rydinger Alin (シシーリア・リューディンゲル・アリーン/スウェーデン)<6月28日〜7月5日>
2024年 ドイツ・オランダ・イタリア
指揮:Tan Dun(タン・ドゥン/アメリカ)、Jörn Hinnerk
Andresen(ヨルン・ヒネルク・アンドレセン/ドイツ)<8月18日〜9月8日>
日本からの参加メンバー(参加順)
大成研三、西久保孝弘、藤山仁志、赤坂有紀、小牧彩子、成田拓也、渡部咲子、辻 政嗣、塚本 愛、久保多美枝、松下めぐみ、石原祐介、川村章仁、日下智裕、田中樹里、春山 連、佐伯明美、安藤れい子、宮國泰斗、木場義則、塚田郁子、剱宝 功、西村英将、佐々木ひろ子、對馬 香、麻山皓太、佐藤 拓、浦田千尋、林 史哉、上田絢香、高松令美、間谷 勇、市川 恵、佐藤洋人、大野和仁、山ア志野、山口雄人、津志田真由子、佐々木優実、菊地海社、片桐隆壱、上村誠一、久保田凱斗、徳田裕佳、保坂朋輝
※日本は1993年からメンバーを派遣。(敬称略)
※2016年は日本人参加者は無し。
WYC参加レポート
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一般社団法人 全日本合唱連盟 国際委員会事務局
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